PCR偽陽性で混乱?五輪どう対応 「完全な防止は…」

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塩谷耕吾、照屋健
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 新型コロナウイルス対策としてアスリートが大会前に受けるPCR検査で、一度は陽性と判定された後に感染していないとわかる「偽陽性」が続き、選手が隔離されたり、試合が中止されたりした。来夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは、どうなるのか。塩谷耕吾、照屋健)

 偽陽性がスポーツ界で注目されたのは、コロナ下で国内初の国際大会だった。

 11月8日に開かれた体操の「友情と絆の大会」。内村航平リンガーハット)が大会11日前(10月28日)のPCR検査で陽性と判定されると、合宿先の体操場は一時的に閉鎖され、日本チームの選手は隔離された。ただ、内村は無症状。2日後(同30日)に改めて3カ所でPCR検査を受けるといずれも陰性で、大会には出場できた。

 11月23日に予定されていたプロボクシング元世界ミニマム級王者・高山勝成(寝屋川石田)と小西伶弥(SAN―RISE)の一戦は、前日22日のPCR検査で小西に陽性判定が出て中止に。小西は23、24日にも検査を受けて陰性で、偽陽性と判断された。

 日本ボクシングコミッションのコミッションドクターを務める朝本俊司医師によると、PCR検査で偽陽性となる原因は、検査キットの不具合、新型コロナに似た別のウイルスに反応することなどが考えられるという。「私の臨床経験では、1%以上の確率で偽陽性が起こる印象。このままでは選手がかわいそうだ」と話す。

 来夏の東京五輪・パラリンピックについて政府と東京都、大会組織委員会がまとめた感染症対策案では、選手は出入国時に加え、事前キャンプ地や選手村に滞在中も4~5日間隔でPCR検査か抗原検査を実施し、陽性反応が出た場合は直ちに再検査を行う。「内村選手の件は参考になった」と組織委幹部は話す。

 ただ、五輪・パラリンピック…

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