女剣劇のスターとして人気を集めた俳優の浅香光代(あさか・みつよ、本名北岡昭子〈きたおか・しょうこ〉)さんが13日、膵臓(すいぞう)がんで死去した。92歳だった。通夜・葬儀は親族のみの密葬で行う。喪主は長男一男(かずお)さん。

 東京・神田生まれ。母が働く料亭の常連客から紹介され、9歳のころ浅香新八郎・森静子の「新生国民座」に加わった。終戦後まもなく一座を組み、不二洋子や二代目・大江美智子に続き、男装をした女剣劇の座長として活躍した。

 花柳流の師範でもあったが、返上。「演劇舞踊浅香流」の家元になる。浅草の自宅ビルに稽古場兼舞台を設け、若手の指導にあたった。門弟は全国に3千人以上いたという。

 テレビタレントとしても活躍。べらんめえ口調の歯に衣(きぬ)着せぬ物言いが魅力で、元プロ野球選手・野村克也さんの妻、野村沙知代さんとのいわゆる「ミッチー・サッチー騒動」でも注目を集めた。(小泉信一