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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で赤字が続いていた大学病院について、いわゆる「第2波」が収まりつつあった9月は今年度初めて黒字化したことが14日、医学部がある大学と病院でつくる全国医学部長病院長会議の調査でわかった。患者数や手術数も前年並みに回復している。ただ同会議は、「第3波の拡大により、今後も予断を許さない状態だ」としている。

 国公私立の82大学138病院(分院を含む)を対象に調査した。

 経営状況について回答のあった136病院の合計で、9月の医業利益は9億9600万円となり、4月以降初めて黒字となった。ただ、4月からの累積損失(赤字)は前年比で967億円で、依然として厳しい経営状況が続いている。

 回答した137病院の手術件数は、5月には前年同月比で3万7510件減(32・5%減)にまで落ち込んだが、9月は249件増(0・2%増)に転じた。

 外来延べ患者数は、9月は前年同月比で12万8千人減(3・1%減)にまで回復。最も落ち込んだ5月は112万6千人減(27・2%減)だった。

 入院延べ患者数は、5月は同45万9千人減(20・2%減)だったが、9月は14万8千人減(6・6%減)まで減少幅が縮小した。(姫野直行)