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 政府は14日夜、首相官邸で新型コロナウイルス感染症対策本部を開いた。会合終了前に記者団に公開された菅義偉首相の発言は次の通り。

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 先月来の感染拡大については、専門家の分科会からのご提言を受けて、飲食店の時間短縮、感染拡大地域の「Go To トラベル」の見直しを行ってまいりました。

 現時点で全国の感染者数は高止まりの傾向が続き、様々な指標から見て、感染拡大地域が広がりつつあります。とりわけ医療機関をはじめとして、新型コロナウイルス、最前線で対処する方々の負担が増しております。さらに先日の分科会では年末年始を静かに過ごすことが大事であり、特に感染拡大が相当進んでいる地域の皆さんには、帰省の延期も含めて検討すべきだとされました。

 これらを踏まえ、年末年始にかけてこれ以上の感染拡大を食い止め、医療機関などのご負担を軽減し、皆さんが落ち着いた年明けを迎えることができるよう、最大限の対策を講じることにします。

 まず「Go To トラベル」については、専門家の分科会の提言を受け、従来の取り組みを強化し、延長することとし、札幌、大阪に加えて、東京、名古屋についても一律に今月27日まで到着分は停止、出発便も利用を控えるよう求めることとします。さらに年末年始において、最大限の対策をとるため、今月28日から来月11日までの措置として、「Go To トラベル」を全国一斉に一時停止することとします。それ以降の扱いについては、その時点での感染状況などを踏まえ、改めて判断をすることにします。

 さらに専門家から感染リスクの高い場面として、指摘をされている飲食についてですが、営業時間の短縮はさらに延長をお願いせざるを得ない状況です。そこで各知事が飲食店に対して支払う、いわゆる「協力金」については、年末年始の期間、支援額の単価を倍増し、最大で1カ月当たり120万円を支援することといたします。

 時間短縮とあわせて、イルミネーションやイベントなどについても、感染対策を最優先に検討していただくようお願いをします。

 また、医療従事者の方々への支援策をさらに拡大いたします。コロナに対応する医療機関において、集中治療室をはじめ、空きベッドに対する収入補償などの支援策を延長し、さらに拡大をします。

 さらに大事なのは人的支援です。コロナに対応する医療機関や派遣される医師や看護師への支援額を倍増し、医師は1時間約1万5千円、看護師は1時間約5500円を補助いたします。また、看護師の皆さんの本来の業務に専念できるよう、清掃などの業務について民間業者への委託を促し、その経費を支援します。

 各大臣におかれては、この感染拡大を何としても乗り越え、国民の命と暮らしを守るために、自治体と緊密に連携しながら、対策に全力で当たっていただきたいと思います。

 国民の皆さんにおかれては、特に飲食については、基本的な感染対策を徹底していただきつつ、年末年始の帰省については慎重に検討していただき、皆さんが落ち着いた年明けを過ごすことができるよう、何とぞご協力をお願いをいたします。