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 運河に面した横浜市鶴見区のJR鶴見線海芝浦駅のホームに、自由に鳴らせる銅鑼(どら)がお目見えした。鶴見線開業90周年を記念したイベントで、今月末までの土日限定。コロナ禍のもとでの節目となり、「銅鑼を鳴らして邪気を払おう」とJR東日本横浜支社の社員が企画した。

 海芝浦駅はホームのすぐ下まで運河が迫る無人駅。東芝の工場に隣接していて、一般の人は駅に降り立ってもどこにも行けない変わった構造だ。

 銅鑼は直径約45センチ。工場に向かう人が少ない土日の午前9時35分~午後3時10分に、ホームの海側に設置される。週末は電車が1時間に1本ほどしか来ないが、12日は親子連れや鉄道ファンが次々に訪れて、音を響かせていた。

 同社によると、鶴見線の前身の鶴見臨港鉄道は、1930年10月28日に鶴見―扇町間が全線開業。コロナ禍に見舞われる節目となったが、大きな音を鳴らして気分を晴らしてもらおうと、船の出航合図などにも使われる銅鑼の設置を企画した。

 駅売店では鶴見線の車両をあしらった「どら焼き」も限定販売。担当する中村馨さんは「鶴見線は工場や運河のローカルな景色が魅力。銅鑼でスカッとした気持ちになってもらえたら」と話した。(黒田陸離)

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