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 証券会社などが扱う金融商品「仕組み債」をめぐるトラブルが相次いでいる。「高金利でもうかる」と勧誘されて購入したが、商品についての説明が十分でなく巨額の元本割れが生じたとして、顧客が販売側を提訴するケースも。弁護士らでつくる研究会も、仕組み債の内容の複雑化とリスクの拡大に警鐘を鳴らす。

 関西に住む70代の男性は5年ほど前、退職金の1千万円を投じて大手証券会社から仕組み債を買った。当初3カ月は「年利9%」が保証されるとし、販売員から「利息が良い」と勧誘されたという。商品明細の書かれた文書をもらったが、読んでも十分に中身を理解できなかった。リスクに関する説明もほとんどなかったと記憶している。だがその直前に購入した仕組み債で数万円の利益を得ていたことから、販売員を信用して受け入れたという。

 この仕組み債が大きなリスクを抱えた商品だと実感したのは、かなり時間が経った後のことだった。

 日経平均株価とブラジル通貨レアルの為替相場の両方を指標に償還額や金利を設定しているのが特徴だ。いずれの指標も一定水準を超える「ノックアウト」だと、投資額と同額の元本が早期に償還される。だが一方、逆にどちらかが一定の水準を下回る「ノックイン」だと、満期時の元本損失が指標の下落率の2倍となり、大幅に拡大。金利も別の水準以下になると、数%が0%台に落ち込む。

こんなに大きな損失が出るとは…

 この男性の場合は、レアル安円…

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