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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画を巡り、政府が名護市辺野古の海で土砂投入を始めて、14日で2年が経った。工事車両が出入りする辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前ではこの日、早朝から約40人が抗議の声をあげた。工事着手の2014年7月に始まった座り込みは2353日目。埋め立てが進む海上でも約50人がカヌー27艇、船6隻に乗り込み、「美(ちゅ)ら海をまもれ」と書かれた横断幕でアピールした。

 東京から沖縄に来るたびに辺野古を訪れ、今年3月に移住した名護市の中村淑子さん(68)も参加。「県民多数の反対を無視する政府には怒りがある。でも、そういう政府を許しているのは私たち国民。だから、これからも声をあげていきたい」と話した。(島崎周)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事で、2017年の埋め立て工事開始以降、ジュゴンやウミガメのえさ場となる「海草藻場(もば)」の生息範囲が、埋め立て区域外でも狭まっていることが防衛省への取材などでわかった。防衛省は、もともと消失傾向で工事の影響ではないと説明。県は、工事で引き起こされた潮流の変化などが影響を与えた可能性は否定できないと指摘する。

 埋め立て工事は、米軍基地キャンプ・シュワブがある辺野古沿岸部で17年4月に始まった。護岸工事が進められ、18年12月からは、シュワブ南側で土砂が投入された。埋め立て区域内については、防衛省の環境影響評価書が約78ヘクタールの海草藻場が消失する、と記す。

 海草藻場は、ウミガメや、周辺で確認されてきたジュゴンのえさ場、海の生き物の産卵の場となり、水質浄化の働きもある。

 区域外については防衛省が調査を続け、随時報告書にまとめている。それによると、海草藻場の生息面積は、シュワブ南側で08~15年度は228~454ヘクタールで推移。防衛省はこの数値を比較対象としており、埋め立て工事開始以降は17年度224ヘクタール▽18年度200ヘクタール▽19年度183ヘクタール、と減った。土砂投入が始まっていないシュワブ北側では、工事開始前の08~15年度は8~68ヘクタールで、開始後は17年度8ヘクタール▽18年度6ヘクタール▽19年度6ヘクタールだった。

 この結果について防衛省は、生息範囲が狭まっていることを認めたうえで「工事前から減少傾向で、工事を要因とする濁りもない」と埋め立て工事の影響を否定する。

 これに対し県はシュワブから東へ数キロ離れた地点の防衛省の調査では、工事前の31~52ヘクタールに対し、工事開始後の17~19年度も35~43ヘクタールと減少が見られないことから、埋め立て工事が海草藻場に影響を与えている可能性は否定できないと指摘。さらなる原因究明を求めている。

 埋め立て区域周辺の海水の濁り…

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