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 米大統領選で、各州などに割り当てられた「選挙人」(計538人)による投票が14日、一斉に行われた。民主党のジョー・バイデン前副大統領(78)が過半数(270人)を上回る選挙人を獲得し、勝利が事実上確定した。これに伴い、共和党のトランプ大統領(74)は敗北する。

 米大統領選では人口などに応じて選挙人が州に割り当てられ、一般有権者の投票結果に基づき、どの候補がその州の選挙人を獲得するかが決まる。選挙人の投票結果は、来年1月6日に米議会で開票され、正式に確定する。次期大統領の任期は1月20日から始まる。

 選挙人による投票は米東部時間14日午前10時から、各州の州都で順次行われた。同日午後7時過ぎに終了し、バイデン氏が306人、トランプ氏が232人の選挙人を獲得した。

 バイデン氏は選挙人の投票を受け、地元のデラウェア州ウィルミントンで演説し、「民主主義が勝利した」と、公正な選挙によって自身が勝利したと強調。そのうえで「今こそ、団結と癒やしのためにページをめくるときだ。私はすべての米国人のための大統領になる」と語った。

 通常の大統領選では、選挙人による投票はあまり注目されない。しかし、今回はトランプ氏が敗北を認めず、根拠を示さないままに「大規模な不正が起きた」と主張して訴訟を乱発。さらに、各州の共和党関係者に直接働きかけて選挙結果を覆そうとするなどしており、選挙人の投票も注目を集めた。

 選挙人が一般有権者の投票結果と異なる候補に投票する例はある。2016年の大統領選では計7人と異例の多さだったが、今回はこうした「造反」は起きなかった。(ワシントン=園田耕司)