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 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は14日、今季国内で確認された高病原性鳥インフルエンザのウイルスを鶏に接種する試験を行った結果、致死性は高いものの、死ぬまでの期間は長い傾向がみられたと発表した。農研機構は「従来はバタバタ死ぬイメージだったが今季は少しずつ増え、異変に気づきにくい。早期発見のため注意深く観察してほしい」と養鶏農家に呼びかけた。

 今季国内初の感染となった香川県三豊市の養鶏場で死んだ鶏から分離したH5N8亜型のウイルスを鶏に接種した。通常の感染経路を想定した鼻への接種試験では、元気がなくなる沈うつ症状を示した後、6日以内に5羽全てが死んだ。2004年の山口県の発生事例から分離されたウイルスは全てが死ぬまで2日、18年の香川県の事例から分離されたウイルスは3日だった。

 農研機構は今後、鶏の体内でウイルスがどのように増えるかなどを詳しく調べる。(兼田徳幸)