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 上質な和紙に達筆の丁寧な文字が並ぶ。「この度はご契約をご紹介下さいましてありがとうございます。○○支店長様のおかげでございます」。計19億円をだまし取った疑いのある第一生命元社員(89)が、顧客を紹介してくれた人へ宛てたお礼状だ。

 受け取った男性は2000年前後に、山口銀行の支店長だった。「部下が熱心に取引先を仲介していた」と振り返る。「(元社員は)支店長就任が公表される前にお祝いを送ってくるほど、銀行の中枢部に食い込んでいた」という。

 元社員は1965年に入社し、保険を半世紀以上売った。第一生命関係者によると、当初は目立たなかったが、山口銀で後に「ドン」と呼ばれた元頭取の中堅時代に親しくなって以降、頭角を現したという。

【連載】生保の女帝
第一生命保険の元女性営業社員(89)が、顧客のお金19億円をだまし取る問題が起きた。なぜ、どうやって多額のお金を集めたのか。社内で「女帝」と評されるほど力を持った元社員の事件の実態と背景を探った。

 常務や専務、10年もの頭取在…

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