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スポーツ好奇心

 必死の形相で棒を振り回す。ボールの行方を追って、右を向いたり、左を見たり――。お年寄りたちをとりこにしている「棒サッカー」なるスポーツがあるという。発祥の地とされる大阪府豊中市の老人ホームを訪ねた。

 コートの脇に並んだお年寄りたちが、椅子に腰掛け、ベルトを締めた。中には車いすの人もいる。

 片方の列はデイサービス利用者で、もう一方は老人ホーム入居者だという。軍手に指を通すと、塩化ビニールパイプにクッション材が巻かれた棒を握った。「いざ、決戦」とばかりに口は真一文字。さながら、獲物を狙って銃を構えるスナイパーのような真剣な顔つきだ。

 審判役の職員が注意事項を伝える。「腰を浮かすと反則。棒を壁(高さ45センチ)より高く上げるのも反則です」。合図の笛で試合が始まると、お年寄りたちは、自分たちのチームの棒と同じ色の旗が立つゴールを目指してボールを打った。ボコッ。ボコッ。棒でボールをひっぱたく大きな音が、そこ、かしこで一斉に鳴りだした。

 「ゴール決めて、決めて!」「(ボールを)打つ方向が逆や、逆!」

 お年寄りが興奮して腰を浮かし…

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