拡大する写真・図版感謝状を贈られた菅原さん=2020年12月15日午前9時51分、栃木県日光市山内、平賀拓史撮影

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 日光山輪王寺(栃木県日光市)のお坊さんが日光宇都宮道で逆走車を見つけ、体を張って事故を防いだ。県警高速隊が15日、感謝状を贈った。

 同寺教化部長の菅原道信さん(54)。2日午後10時ごろ、日光宇都宮道日光ICで降りて料金所を通過した際、菅原さんの来た道を本線に向かって逆走していく乗用車がバックミラーから見えた。すぐさま車を降り、走って車を追いかけた。90代の男性運転手も逆走に気づき、バックして戻ってきた。

 「どうしたの、おじいちゃん。危ないよ」

 菅原さんは男性をなだめるように語りかけた。日光署に連絡し、警察が来るまで男性に付き添った。男性は歯科医を受診した後、行方が分からなくなっていた。家族が捜索願を出す寸前だった。男性は家族が迎えに来て宇都宮市内の自宅に帰ったという。

 菅原さんは「日ごろから『目配り・気配り・心配り』の三つを実践しようと心がけている。微力ながら事故を防ぐ手伝いができてうれしい」。寺付属の幼稚園園長も務めている。高速隊の渡辺正祐隊長は「事故にならずに本当によかった。男性が立ち去らず現場に残ってくれたのもうれしい。菅原さんが高圧的にならず、男性に寄り添ってくれたからこそだ」と喜んだ。(平賀拓史)