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 新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受け、県は15日、独自の宿泊割引制度「県民割」で県外客の受け入れを一時停止すると発表した。「Go To トラベル」の全国一斉での停止もあり、県内にも動揺が広がっている。

 県観光交流課によると、16日以降、東北と新潟各県からの新規予約受付を一時停止する。15日までの申し込み分は利用できる。県民割を使った県外客は全体の1割程度(11月)だが、「県境をまたぐ移動で感染のおそれがあるため」(友敏光課長)という。

 県民割は1人1泊7700円以上の宿泊で一律5千円を割り引く制度で、観光業を支援するため、6月に県民限定で始まった。9月には新潟と山形、10月には東北全県に受け入れを拡大。7日時点で15万7千泊分(予約分を含む)の利用があった。

 これに先立って、7月に政府の「Go To トラベル」もスタート。5月に前年の約4割にとどまった宿泊者数は、9月に8割超に回復していた。

 「Go To」の停止と県民割の縮小で、観光関係者も落胆を隠せない。

 福島市の土湯温泉観光協会の池田和也事務局長(63)は「数日前からキャンセル続きです」と嘆く。温泉街の旅館は、年末年始はほぼ満室の予約だったという。土産屋などで使える地域共通クーポンの利用も月に300万円ほどあり、「Go To」の恩恵は大きかったという。

 池田さんは「年末に向けてすでに食材を発注した旅館も多い。政府にはもっと早く方針を打ち出して欲しかった」と話した。(小手川太朗)

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