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 長野県佐久市臼田ののどかな田園地帯で14日夜、住宅が激しい炎に包まれ、3~10歳の保育園児と小学生とみられる4人の子どもが犠牲になった。師走の町で、いったい何が起きたのか。

 佐久広域連合消防本部に119番通報が入ったのは午後10時50分ごろ。近隣住人から「近所の家が燃えている。隣の家にも燃え移りそう」との内容だった。約10分後、消防隊が到着すると、赤ちゃんを抱えた30代くらいの女性が燃える住宅の2階から隣の家のベランダに飛び移り、避難していた。

 全焼した村山統一さん(50)方の木造2階建て住宅は、2階が完全に抜け落ち、焼け焦げた柱だけが残る状態だった。火は隣接する2棟にも燃え広がり、うち1棟が全焼した。

 近くに住む女性の話では、午後10時半ごろに子どもの騒ぐ声と「バチバチ、ドンドン」という音が聞こえ、窓から見ると、激しく火があがり、屋根まで炎に包まれていたという。

 佐久署によると、村山さん宅の焼け跡から4人の子どもの遺体が見つかった。出火当時、村山さんの子と、村山さんの妻の友人女性とその子ども4人の計6人がこの家にいた。同署などは6人が就寝中に屋内から出火したとみて、原因などを調べている。当時、村山さん夫妻は不在だった。

 近隣住民らの話では、村山さんは普段は東京で生活し、村山さんの妻と佐久穂町の私立小学校に通う10歳の息子が主にここで暮らしていた。

 同小は2019年4月に開校。オランダで普及しているという独自の教育方法を採り入れており、全国各地からの移住者も多い。教頭は取材に、2人の児童が火災に巻き込まれた可能性があることを明らかにしたうえで「児童の心のケアを最優先に考えて対応する」と話した。