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 1967年に茨城県利根町布川(ふかわ)で起きた強盗殺人事件で無期懲役が確定し、44年後に再審で無罪となった桜井昌司さん(73)が15日、国と県に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で冤罪(えんざい)をなくすよう訴える意見を陳述した。末期がんを患い余命約2カ月のなか、違法捜査の検証や証拠の全面開示の必要性を訴えた。

 桜井さんの意見陳述の要旨は以下の通り。

     ◇

 昨年の秋にステージ4の直腸がんと告げられ、転移した肝臓がんは手術不可能と診断されました。今年2月には、治療しないままでは余命1年との宣告も受けました。

 死を覚悟して自分の人生を振り返ったとき、20歳で陥れられた布川事件という冤罪体験の上に、人間としてうそ偽りなく、そして揺るぎなく正義と真実を求めて生きてこられたことに満足を感じました。

 警察、検察の職務は、国民の信頼の上に成り立っています。事件に関わった警察官、検察官は、果たして誠実だったでしょうか。うそを言わなかったでしょうか。

 警察官の偽証は、今さら覆せません。検察官が有罪とするために行った証拠隠しや証言のねじ曲げも覆らないのです。

 勘違いだとか書き間違いだとか…

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