拡大する写真・図版参天製薬代表取締役社長兼CEOの谷内樹生氏=参天製薬提供

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 目薬の大手メーカー、参天製薬(本社・大阪)は昨秋、日本ブラインドサッカー協会(JBFA)と2030年まで10年間のパートナーシップ契約を結んだ。長期契約の理由について、谷内樹生社長兼最高経営責任者(CEO)に聞いた。

 ――異例の契約です。

 「弊社は新社長が、就任以降の10年の長期ビジョンを発表するというのがある。その柱の一つとして、視覚障害の有る無しにかかわらず、互いにまざり合う社会を目指すインクルージョン(社会的包摂)を掲げた。ブラサカはゴールキーパーが目の見える選手で、視覚障害者と一緒にプレーする。その世界を一つのよい例として、世の中に広めたい。10、20年とやっていく活動で長いという認識はない」

拡大する写真・図版ブラインドサッカーアジア選手権に出場した日本代表=2019年10月、鰐部春雄氏撮影、日本ブラインドサッカー協会提供

 ――目の健康を考える企業が、見えない人の領域に踏み込んだのはなぜ?

 「我々は薬をつくって売るだけでなく、患者さんに人生を楽しむための体験価値を提供しなければと考えてきた。ただ、失明した時点で医療はストップ。患者ではなくなっていた。人々を幸せにしたいと言っているのに、失明した人を除く、というのはおかしい。私自身、祖父が緑内障で失明していたので、小さい時から、目の見えない人を身近に感じていた。祖父は孫の顔を触っても分からない、イメージできないことにつらさを感じていた。そんなつらさをなくし、人生の価値を高めることが重要だと考えています」

 ――これは投資で…

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