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 住友生命保険は15日、橋本雅博社長(64)が代表権のある会長に退き、高田幸徳執行役常務(56)が社長に昇格する人事を発表した。4月1日付で、社長交代は7年ぶり。高田氏は記者会見で「社会になくてはならない会社づくりを継続し、コロナの時代に発展させる」と述べた。

 高田氏は営業職員の人事制度や販売計画などをつくる部署で主に勤務し、現在は同社が注力する健康増進型保険の担当役員。コロナ禍で約3万人の営業職員による顧客の訪問活動には制約がある。高田氏は「(顧客との)接点を工夫する必要がある」と述べ、営業職員が遠隔で顧客とやりとりできる技術などデジタルの活用を深める姿勢を示した。2014年4月に就任した橋本氏は米国保険グループの買収など、新たな成長基盤の構築を進めた。

 高田氏が役員として担当するのは、18年夏に発売した健康増進型保険の「バイタリティ」。この商品は運動習慣や健康診断の結果に応じて保険料が変わるのが特徴で、契約者に健康の維持や増進を促すねらいがある。10年で500万件の契約獲得を目標に掲げている。2年あまりで約55万件と目標達成のペースを下回っているが、高田氏は顧客からは好評だとして「(目標達成に向けて)着実な手応えがある」と強調した。

 高田氏自身もバイタリティの加入をきっかけに、毎日1万歩のウォーキングと週末5キロのランニングを習慣にした。「体重は2キロ減ったが、コロナで少しリバウンドした。健康診断の数字は確実に良くなった」という。

 高田氏は会見で、営業職員の人事制度などをつくる部署時代に当時課長だった橋本社長とともに働いたことを紹介。橋本氏は高田氏について「粘り強い」と評価し、「経営に新風を吹き込んでくれることを期待する」と語った。(山下裕志)

 ●住友生命保険

 高田 幸徳氏(たかだ・ゆきのり)京大経卒。88年住友生命保険。18年10月から執行役常務。