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 抗インフルエンザ薬「アビガン」について、新型コロナウイルスの治療薬として製造販売することを承認してもよいか審議する厚生労働省の部会が21日、開かれる。厚労省が16日、発表した。了承されれば、その後承認される。承認されれば、新型コロナ治療薬としてはレムデシビル、デキサメタゾンに続いて国内では三つ目となる。

 アビガンは、富士フイルム富山化学が製造し、2014年に従来の薬が効かない新型インフルの薬として承認された。

 同社は今年3~9月、新型コロナ患者156人を対象に臨床試験(治験)を実施。アビガンを使った場合、解熱や肺機能の改善が進み、PCR検査の結果が陰性になるまでにかかる日数の中央値が11・9日で、偽薬をのんだ患者より2・8日短くなったとし、10月に承認を申請していた。

 アビガンをめぐっては、5月の会見で当時の安倍晋三首相が「今月中の承認をめざしたい」と発言。しかし、藤田医科大が実施した特定臨床研究の中間評価で科学的に評価することは時期尚早とされ、同月中の承認を断念。その後は国内の感染者数の減少で富士フイルム富山化学の治験の参加者が想定どおり集まらず、申請には首相発言から5カ月かかった。(土肥修一)