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 東京五輪から正式種目になる3人制バスケットボールの大会で、3年生だけで臨んだ埼玉県立久喜高校が初の日本一に輝いた。今年はコロナ禍で地元開催だった関東大会や高校総体(いずれも5人制)が中止になった。高校生最後の大会を有終の美で締めくくった。

 久喜高が出場したのは11月28、29日に東京で開催された18歳以下の日本選手権女子の部。都道府県予選と東・中・西日本のエリア予選を勝ち抜いた16チームで競った。3人制の正式名称は「3x3(スリー・エックス・スリー)」。試合時間10分で、選手4人が頻繁にコートを出入りし、展開が早いのが魅力だ。

 久喜高は内山明香里(156センチ)、山口美南(みな)(162センチ)、フェレイラ・ミユキ(177センチ)の3選手に、大学入試の日程とぶつかり欠場を余儀なくされた佐藤優衣選手(163センチ)に代わる双木(なみき)菜々香選手(166センチ)が加わった。

 初戦で佐賀のチームに延長で17―16で勝つと、2回戦は長崎、準決勝はエリア予選で黒星を喫した神奈川のチームを撃破した。決勝は沖縄の強豪相手に10分間で16―16。先に2点を加えた方が勝ちという延長戦にワンプレーで2点を取り、出場4回目で初優勝した。

 見事なセットプレーだった。ボールを持つのはフェレイラ選手。一気にゴール下へ走り込む内山選手に相手守備がつられると、今度はゴール近くにいた山口選手がスルスルと3点ライン外に。パスを受けてノーマークでシュート(3x3では2点)を放ち、ネットを揺らした。要した時間はわずか4秒だった。

 無観客試合でスタンドには保護者4人だけ。それでもすぐに、会場に来られなかった3年生のチームメート17人から「やったね」「ユーチューブでみたよ」と電話やLINEで祝福された。主将を務めたフェレイラ選手は「日本一に向けて頑張ってきた仲間と十分に喜びを分かち合えました」。(猪瀬明博)

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