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 2009年から社内で禁煙に取り組んでいるKDS熊本ドライビングスクール(熊本市北区)が、熊本機能病院(同市北区)と連携した「オンライン禁煙プログラム」の報告会を開いた。通院より手間がかからず、成功率が高いという。コロナ禍における禁煙外来の新しい形として注目を集めそうだ。

 KDSは社内の禁煙率100%をめざして昨年10月から、オンライン診療を実施している熊本機能病院と連携してプログラムを導入した。就業時間中の禁煙外来受診を推奨している。11月現在で社内の禁煙率は90%以上。コロナの影響で病院に行きづらくなったことで利用者が増えたという。

 オンラインプログラムは、健康保険組合、国民健康保険、共済組合を対象とする2カ月の自由診療と、健康保険の加入者を対象とする3カ月の保険診療の2種類。いずれもインターネット上で15分程度の面談があり、保険診療は初回と5回目は通院が必要。医師が処方薬を決め、本人が希望する薬局で受け取れる。

 熊本機能病院によると、禁煙を成功させるには禁煙外来の終了率(3カ月に計5回受診)を上げることが効果的だが、平日に通院する手間があり、途中であきらめる人が多い。オンラインにすることで移動や診査の待ち時間による負担を減らせ、通院より約1万円安くなるという。

 KDSでの報告会は11月24日にあった。喫煙歴40年の中山龍也さん(61)はこの日、会社の一室で自身のスマホで4回目の面談を受けていた。医師に近況を伝え、「禁煙による眠気やむかつきはないですか」「たばこをやめてよかったと思うことはありますか」などの質問に答えた。中山さんは「禁煙して家族が喜んでくれたし、毎月の出費も減った。コロナで病院に行きづらかったが、オンラインは予約した時間にすぐ面談できるし、薬も散歩がてらに近くの薬局から受け取れるので便利」と話した。(屋代良樹)