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 陸上女子5000メートルの東京五輪代表に内定した同志社大スポーツ健康科学部3年の田中希実(のぞみ)選手(21)が16日、「しんどい思いをして勝ち取った出場権。今までしんどかった分、本番では楽しみたい」と、京都市内で報道陣に語った。

 田中選手は、今月4日の東京五輪代表選考会兼日本陸上選手権で、女子5000メートルで優勝。先頭を走る広中璃梨佳(りりか)選手を、残り250メートル付近で抜き去った。正式に決まれば、五輪出場は初めてだ。

 16日、その功績に京都府スポーツ賞の優秀賞が西脇隆俊知事から贈られた。また、京都市上京区の同大学では植木朝子(ともこ)学長に内定を報告した。

 兵庫県出身で、京都市内を走る全国都道府県対抗女子駅伝競走大会に中学時代から出てきた田中選手。「京都からは地元と同じくらい温かい応援をいただいている。思いに応えたい」と報道陣に語った。

 コロナ禍で練習の環境づくりは大変だったという。授業はオンライン、練習でしか外出しないという日が続き、「単調でストレスもあった」。ただ、もっと苦労している選手もいると聞き、「普通に陸上をできる環境に感謝するきっかけになった」と振り返った。

 気分転換に趣味の読書をしたという。中学生の時に読んだ「赤毛のアン」だ。「立ち止まって頭のリセット。懐かしく落ち着いた気持ちになれた」。大会が再開されてからは、遠征先で大学のオンライン授業を受けたという。

 年明けには、中止になった全国女子駅伝の代替大会である中長距離競技会や、クロスカントリーの大会に出場し、走りに磨きをかける予定だ。「いろんな種目に挑戦することで、5000メートルにアプローチしたい。もっと自信をもって走れるようにしたい」と語った。

 府スポーツ賞の表彰式で、西脇知事は「オリンピックは若い人たちの夢。全力で頑張ってほしい」とエールを送った。

 内定報告を受けた植木学長は「暗いニュースが続いているなかで、活躍は教職員と学生みんなの励み。応援している」と激励した。(紙谷あかり、山崎琢也)

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