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 古墳や歴史ある神社が点在する大阪市東住吉区鷹合(たかあい)地区のガイドブックを、元小学校長の筒井由美子さん(72)が自費で作成した。地元の子たちや新型コロナウイルスの影響で遠出が難しい人たちが「身近なまちの魅力を見つける一助になれば」と願う。

 「鷹合まちさんぽ」はA4判6ページ。大阪市東南部にあり、近鉄南大阪線と長居公園に挟まれた鷹合地区のスポットを紹介している。

 鷹合の地名は日本書紀に由来するとされる。百済からの渡来人酒君(さけきみ)が、仁徳天皇に命じられてタカを飼育して差し出すと、天皇は大いに喜び、狩猟に興じたとの記述がもとだという。地区には酒君の墓とされる古墳がある。筒井さんは当時の想像図を自作で添えた。

 鷹合神社にはかつて、長い柱に何十個ものちょうちんを飾り付けた櫓(やぐら)「台額(だいがく)」があったことも伝える。冊子には神社提供の昭和初期の写真を載せた。地元で生まれ育った筒井さんも存在を知らなかったという。

 ほかには、地区を貫く駒川や長居公園通の地下を通る幹線下水道・なにわ大放水路などを掲載している。子どもが読みやすいよう、記述をなるべく抑え、地図や写真を大きくした。

 冊子のきっかけは、今年11月で創立70周年を迎えた市立鷹合小が記念誌を出すのにあたり、同校の卒業生で、毎年出前授業をしてきた筒井さんに執筆を依頼したことだ。

 地元の歴史を調べるにつれ、筒井さんは「より多くの人の目に触れてもらえれば」と思うようになった。冊子を1千部つくり、地元の自治会館や東住吉区役所、図書館などに置いてもらっている。無料。問い合わせは筒井さん(090・8658・3708)。(細見卓司)

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