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 安田顕(47)が、自身を将棋の駒にたとえると――。ドラマ「うつ病九段」(NHK・BSプレミアム、20日夜9時)で、うつ病を経験した将棋棋士、先崎学九段を演じる安田に、コンタクトレンズをあえて外すなどして取り組んだという鬼気迫る演技の裏側や、かつてバラエティー番組で「将棋の駒」となった経験、自身が出演した人気番組「水曜どうでしょう」への今の思いなどを聞いた。

病の役「正解がない」

 取材を始める前と終えた後の、丁寧なお辞儀が印象的だった。インタビュー中終始、こちらが思わず恐縮してしまいそうになるほど、人気俳優は物腰が柔らかく、にこやかだった。

 だが、「うつ病九段」の制作統括、NHKの磯智明チーフ・プロデューサーによると、撮影期間中は「役に集中していて、声がけしにくい状況だった」という。それほど入り込み、気持ちを切らさなかった。安田自身は「『カチンコ』が鳴ったらすっと入って行けたらいいんですが、なかなかそれが小器用にできない」と照れくさそうに笑う。

 今回演じるのは、うつ病を経験した実在の将棋棋士、先崎学九段だ。多忙な日々を過ごしていた先崎にある時異変が生じる。対局中に頭がぼやっとして単純な一手を見逃してしまう。新聞の見出しが読めない。家では「死にたい」とつぶやく……。先崎は兄で精神科医の章(高橋克実)に「うつ病だ」と指摘され、治療に取り組み、対局をしばらく休場することになる。苦しみながらも、妻の繭(内田有紀)や棋士仲間らの支えも受けながら、復帰に向けて病と闘っていく。

 羽生善治(ナイツ・土屋伸之)や藤井聡太(鈴木福)といった将棋界の人物の配役も話題を呼んだが、圧巻なのはなんといっても安田の鬼気迫る演技だ。原作や脚本の、先崎が病に立ち向かっていく姿に心揺さぶられたという。表現にはこだわった。「棋士」を演じるうえでは、将棋の指し方や手順などは必死になって覚えればできると説明する。だが、「(うつ病患者の役には)正解がない。そこはすごくくみしがたいものだなと思った」。

 そんな中、先崎氏の妻、囲碁棋…

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