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 南極の氷が解ける、豪雨災害が起きやすくなる、高山の生き物が絶滅の危機に陥る……。地球温暖化は地球規模で様々な変化をもたらす。それは、遠い地域、遠い未来の問題だけではない。すでに私たちの身近なところにも、その影響は表れている。まずはおにぎりの材料、お米とノリから考えてみたい。(杉浦奈実)

温暖化のリアル<1>
地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」が採択され、5年が経ちました。温室効果ガスの排出を2050年に実質ゼロにすることを目指す動きが世界の主流となっていますが、対策は待ったなしです。すでに足元にあらわれている影響や将来の予測などを4回にわたり、お伝えします。公開は連日の予定です。

拡大する写真・図版おにぎり

温暖化、米の価格にも影響

 かつて、米の品種に求められるのは「冷害に強い」だった。今、「高気温に強い」がうたい文句の品種が増えてきている。進む温暖化に対応するためだ。

 滋賀県竜王町の水田地帯にあるJAグリーン近江の検査場。昨年9月末に訪れると、収穫された「秋の詩(うた)」の30キロ入りの袋がびっしり並べられていた。検査員の男性が金属のへらを袋に刺し、抜き取った玄米を皿に取ってじっと見つめる。「一等です」

 見守っていた全農しが農産物検査課の担当者は「去年は高温ストレスで等級が落ちるものが多かった。今年も心配したがほっとした」と胸をなでおろした。

拡大する写真・図版玄米を皿に取って検査する検査員=滋賀県竜王町

 米の等級は色や形をもとに判定…

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