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 「人間にとって最も危険な生き物は?」と聞かれたら、何を想像するだろう。毒蛇だろうか。サメだろうか。答えは蚊だ。蚊が媒介する感染症で毎年、80万人以上が亡くなる。そんな推計がある。地球温暖化で蚊の分布が広がり、感染症のリスクが高まる。こんな未来が予想されている。健康という切り口から温暖化を考えてみたい。(戸田政考、編集委員・石井徹

温暖化のリアル<2>
今回は地球温暖化と健康の関係を読み解きます。これまで、健康影響についてはわからないことが多く、専門家は「過小評価されてきた」といいますが、最近ではさまざまなことがわかってきました。

検疫所前にある特殊装置

 昨年9月下旬の成田空港。新型コロナウイルスの影響で海外からの観光客は激減し、いつもは大勢の人が通る検疫所の前はがらがらだった。

 「今日はいないですね」

 検疫専門官の大里早貴さんが言っているのは観光客のことではない。

 蚊だ。

拡大する写真・図版ヒトスジシマカ=国立感染症研究所昆虫医科学部提供

 あまり目立たないが、検疫所の…

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