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 中国で、ドメスティックバイオレンス(DV、家庭内暴力)への関心が高まっている。配偶者らによる暴力で女性が死亡する事件がここ数年多発しており、若者たちの「結婚観」にも影響を与えているようだ。(徳州=宮嶋加菜子)

 「なぜ、洋洋は死んだのか」――。中国東部・山東省の農村で起きた事件が今年秋以降、中国のSNSで大きな議論を呼んでいる。

 事件が起きたのは2019年1月31日だった。省都・済南市から車で2時間ほどの徳州市張庄村で、23歳の方洋洋さんが、8歳上の夫や同居する義父母から木の棒で殴られるなどの虐待を受け、自宅で死亡した。

拡大する写真・図版死亡した方洋洋さんの実家。門には鍵がかかり、人の気配はなかった。住民たちに話を聞いてみた=2020年12月3日、山東省徳州市方庄村、宮嶋加菜子撮影

体重が50キロ減っていた

 3人は方さんへの虐待の罪に問われ、徳州市の裁判所は今年1月、日常的に虐待が行われていたとして義父を懲役3年、義母を懲役2年2カ月、夫を懲役2年執行猶予3年とする判決を下した。

 方さんの遺族側代理人は「刑が軽すぎる」として上訴。二審の徳州市中級人民法院は11月、一審では審理手続きに法律違反があったとして差し戻しを決めた。その際、方さんの親戚が中国メディアの取材に「不妊を理由に家族から虐待を受けていた」と明かし、一気に注目を集めた。

 報道や一審判決文などによると、方さんは張庄村から約10キロ離れた農村で生まれ育ち、16年11月に結婚。方さんは20歳、夫は28歳だった。だが、夫婦に子どもができないことから、両家の関係は冷え込んでいく。

 18年ごろから義父母や夫の暴…

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