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 鍋料理がおいしいこの時期。例年なら具材となる野菜の値段がだんだん高くなる季節だが、今年はなぜか安いまま。家計にはありがたいが、喜んでばかりはいられない。何が起きているのか。

 「年金暮らしには助かる」。東京都足立区の主婦徳田由美子さん(62)は12月中旬、豊島区のスーパーで半玉50円のキャベツと半分カット60円の大根を買った。「孫たちにお好み焼きを作る。豚汁もよく作るけれど、野菜いっぱいで『みそ煮』状態」という。一方で「でもこれだけ安いと農家さんには悪い気がする」。

 懸念の通り、農家にとっては厳しい局面が続いている。

 12月上旬、茨城県那珂市の農家仲田正義さん(73)は自身の畑で育った白菜を眺めて嘆いていた。「安値が回復しない」

 毎冬約550個を直売所などに卸すが、今年は例年の半値。それでも直売所に来るお客さんは激減した。売れないので、11月からは収穫を減らしている。約20年前に就農したが「秋以降の収入はいつもの3分の1。めったにない事態」という。

 白菜の生産量が全国一の茨城県。今年の秋は台風や長雨もなく、気温は高めで生育は順調だった。例年なら豊作で市場が飽和状態になっても、12月になれば価格は回復していた。だが今年はコロナ禍で外食産業の需要が落ち込み、11月以降は価格が下げ止まったままだ。

 県内では出荷調整のため、白菜が凍らないよう外葉で包んでひもで縛り、畑で保管している農家もいるという。JAの担当者は「回復は見通せていない。値段が回復しないと、多くの白菜が廃棄される事態も予想される。先行きを危惧している」と不安げだ。

 安値はいつまで続く…

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