水俣産紅茶がグランプリ お茶の坂口園
奥正光
熊本県水俣市の「お茶の坂口園」の紅茶「はるべに」が、「国産紅茶グランプリ 2020」でグランプリに選ばれた。同園の坂口和憲さん(40)が14日、高岡利治・水俣市長に受賞を報告し「チャレンジし続けて、ようやく最優秀賞のグランプリを受賞できてうれしく思っています。これからの紅茶生産の自信になる」と語った。
「はるべに」は、紅茶の品種「べにふうき」の春摘みの1番茶を使用。坂口さんによると、桜野上場(さくらのうわば)地区にある標高約350メートルの茶園で育て、甘みが強く「春らしい香りにこだわった」。紅茶生産者との勉強会も重ね、県内の生産者では初めてのグランプリ受賞という。
国産紅茶グランプリは、愛知県の尾張旭市観光協会が国産紅茶の品質向上などを目的に2015年から開催。日本紅茶協会などの専門家による審査で、商品化されている茶葉の「プロダクツ部門」と、商品化されていない茶葉の「チャレンジ部門」でグランプリ、準グランプリなどを選ぶ。
「はるべに」は、プロダクツ部門に全国から出品された50点のなかから選ばれた。坂口さんは「国産紅茶のトップクラスの生産者のなかで受賞できて光栄。来年は連覇できるよう努力していきたい」と語った。(奥正光)
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