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 高野山(和歌山県高野町)で江戸時代から続く「とらや薬局」が31日で幕を閉じる。オリジナルの丸薬や護摩をたくときに使われるお香などを売ってきたが、後継者のめどが立たず、10代目が閉店を決意した。長年利用してきた地元の人たちからは惜しむ声がたえない。

 店舗は土産店、飲食店などが並ぶ高野山の目抜き通り・小田原通りにある。高野町によると、店舗は木造切り妻造り2階建て。1891年築で、高野山の商家の中で最も古い。2009年には町の景観重要建造物第1号に指定された。

 店では、寺向けのお香のほか、一般的な薬や病院の処方箋(せん)も取り扱い、化粧品や日用品などもそろえている。店頭に並ぶ「陀羅尼助(だらにすけ)」は、以前は店でつくっていた丸薬だ。現在は別工場で製造しているが、胃もたれや消化不良などに効くと、好んで服用する人も多い。

 経営する松永伸郎(のぶお)さん(50)は10月、この店を閉じることを決めた。自身で10代目となる歴史の重みは感じたが「後継者に恵まれなかった」と話す。

 薬局に伝わる由来書によると、創業は江戸中期の1777年。初代が薬種香物商として大阪に「虎屋」を構え、数年後に高野山に出した支店が、現在の店の起源だ。その後、明治時代に、松永さんの曽祖父・清之助氏が28歳の時に店を譲り受け、高野山で屋号を守った。

 その後祖父、祖母と受け継がれ…

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