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 山形県鶴岡市内の三つの寺社が神仏の垣根を越え、初詣の新型コロナウイルスの感染防止対策を協力して進める。イラストを添えた共通のピクトグラムを使って「密」を避けてもらったり、各寺社に混み具合を確認できるライブカメラを設置して分散参拝を呼びかけたりするという。

 同市の荘内神社、出羽三山神社、善宝寺の神職や僧侶らが11日、善宝寺で記者会見を開き、発表した。

 「つるおか三寺社祈りプロジェクト」を立ち上げ、6月に各寺社がそれぞれの形式で祈禱(きとう)などをする「祈りのリレー」を実施するなど、これまでも連携。初詣のコロナ対策も一緒に取り組むことにした。

 足形のピクトグラムは、「間隔を空けてお並びください」と呼びかける。アマビエや山伏などのイラストを添えたA3サイズで、3種類を計100枚ほど制作。イラストは、荘内神社権禰宜(ごんねぎ)の石原未代子さん(27)と善宝寺僧侶の高橋祥輝さん(25)が描いた。

 縁起物などは年内から頒布を開始。各寺社の混雑状況を映し出すライブカメラは30日~1月11日、各寺社のホームページから確認できるようにして分散参拝につなげる。

 例年の正月三が日は、各寺社にそれぞれ6万~8万人が訪れるという。プロジェクトの事務局を担う荘内神社の石原純一宮司は「今回は三が日というような感覚ではなく、1カ月のトータルとして考えたらいいと思う」と話している。

 県内1730社をまとめる県神社庁は10月、消毒液の設置、鈴緒や手水(ちょうず)場のひしゃくの撤去などを盛り込んだ感染防止のガイドラインを策定。ホームページで公開し、各神社に注意を呼びかける。県護国神社(山形市)は県内で感染者が増え始めた11月半ばから、多数の人が触れて感染リスクがあるとして、おみくじの頒布を中止している。それでもおみくじは参拝に欠かせないと考え、参拝者が直接触れないように工夫し、初詣に合わせて復活させるという。(佐藤孝則)