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 千葉県浦安市のホームページを英語に機械翻訳すると誤訳が多いことから、市が調査に乗り出した。市民からの指摘を受け、22日に検証委員会をスタートさせる。浦安市をはじめ、多くの自治体が機械翻訳でホームページを外国語に翻訳できるようにしているが、まだ完全ではなく、同様の誤訳が起きているという。

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 市によると、急病診療所の紹介ページに機械翻訳をかけると、「医療機関」が「doctor ryou engine(医りょうエンジン)」と意味不明の英語になった。「医と療と機関をばらばらに訳したようです」と、市民経済部の増田丈巳次長は苦笑する。

 特に苦手なのが平仮名。施設名の「ふたば」が「FUTA,when(ふた、ならば)」となったり、「浦安はつらつ体操」が「Urayasu,TSURATSU exercise(浦安つらつ体操)」になったり。

 また、ケーブルテレビの「チャンネル11を使って」を「using 11 channels(11あるチャンネルを使って)」と訳すなど、原文の意味を取り違えている例もある。英語に精通していない職員でも気づくものが多い。

 市では6年前のホームページのリニューアル時に、現在の機械翻訳を導入した。利用者がページ内のボタンをクリックすると、8カ国語に訳される。ただ、どのように翻訳されているかを担当課がチェックしてこなかった。増田次長は「機械任せにせず、点検する仕組みが必要」とする。

 市国際交流協会の白木聖代(まさよ)前会長の指摘で市が動き始めた。白木さんを含む専門家ら9人で「多言語表記検証委員会」を設置し、実態をつかむ。市の標識や看板の英文にも同様の問題があり対象に加えるという。

 誤った英訳の問題を提起している「日本の英語を考える会」(会長、鶴田知佳子・東京外大名誉教授)の理事も務める白木さんは「機械翻訳の普及で、多くの自治体で同様の問題が起きている。浦安で是正の先例をつくりたい」と話す。(三嶋伸一)