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 ダム湖に転落した80代男性を救助したとして、新潟県警新発田署は16日、男性2人に感謝状を贈った。自分の体にロープをくくりつけて斜面を下りるという映画さながらの救出劇だった。

 感謝状を贈られたのは、県新発田地域振興局ダム管理課職員の斎藤重義さん(63)=新発田市=と、自動車整備士の井浦孝二さん(41)=阿賀野市。

 現場は、新発田市中心部から南東に約15キロの内の倉川上流にある内の倉ダム。先月17日の午後3時すぎ、紅葉を撮影中、湖中に転落した車を見つけたのが井浦さんだった。近くのダム管理事務所に車で向かい、斎藤さんを現場に案内した。

 斎藤さんは木と自分の体をロープで結び、約15メートル下の湖面まで斜面を下りた。そして、湖中の男性にもロープを巻き付けて岸に引き上げる。その間、井浦さんは2人が転落しないよう、斜面上でロープを引っ張って支え続けた。午後5時過ぎ、消防隊が男性を救助した。

 斎藤さんは「とにかく救助しなければという一心だった」、井浦さんは「助けられて良かった」と振り返った。増田久夫署長は「(転落した男性には)命の危険があった。ありがとうございました」と話した。(小川聡仁)