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 ベトナムの人々にとって「8」という数字は特別の意味を持つという。母国では1970年代まで長い間、戦争が続き、ようやく平和が訪れたのが80年代だったからだ。その80年代に生まれた3人のベトナム人元留学生が名古屋市で創業したベンチャー企業が、最新の人工知能(AI)技術で中小・零細企業をサポートする事業を展開している。胸にあるのは「平和への思い」だ。

 社名は「HACHIX(ハチエックス)」。代表のグエン・コン・タインさん(36)が2017年7月、仲間と設立した。グエンさんの父親も軍隊経験があり、戦死した親類も少なくない。「僕たちは常に平和に感謝しています。自分たちにできるのは、技術でより良い平和な世界をつくることです」

 グエンさんは大阪大学大学院を卒業し、エンジニアとしてブラザー工業(名古屋市)で5年半勤務した後、起業した。AIと大学で学んだセンサー技術を組み合わせ、中小・零細企業向けに安価な業務サポートシステムを提供している。

 中小企業をターゲットにしたきっかけは、ベトナム人同士の情報だった。

 「ベトナムから来た実習生たち…

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