【動画】モンスターウルフ、世界に吠える=戸田拓撮影、太田精器提供
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 この秋、北海道で撮影された異様な光景の動画がネットニュースで配信され、世界中で話題になった。

 札幌市から北東に90キロほど離れた滝川市。住宅地そばのブルーベリー畑で、オオカミ型ロボットの目が怪しく、赤く光る。そして、周囲に怪獣の咆哮(ほうこう)のような音がとどろく。

拡大する写真・図版北海道滝川市が設置した「モンスターウルフ」。頭部はオオカミ男のマスクをもとに作った=2020年9月18日、同市内、市くらし支援課提供

 いったい、何が起きたのか――。

 滝川市では今年9月と10月、住宅地に近い2カ所でヒグマが出没した。市が急きょ導入したのが、オオカミ型害獣撃退装置「モンスターウルフ」だ。怪獣の咆哮は、モンスターウルフが発したものだった。

 開発したのは、滝川市より約20キロ札幌寄りに位置する奈井江町の町工場、金属部品製造の「太田精器」だ。

 モンスターウルフは胴体が全長約120センチ、防水加工したフェイクファーで覆われている。そこに、映画にでも出てきそうなオオカミの頭がついている。それもそのはず、オオカミ男のマスクをもとに作ったものだ。

拡大する写真・図版モンスターウルフの使用イメージ。シカなどの害獣がセンサーの検知範囲に入ってきたら、目を光らせ大きな音を鳴らして追い払う=2020年11月30日、北海道奈井江町の太田精器、戸田拓撮影

 「オオカミに詳しかったわけではなかったので、かなりの部分、想像で作りました」

 太田裕治社長(62)が打ち明ける。

 そんなモンスターウルフの威力は、抜群だった。

記事後半は太田裕治社長のロングインタビュー。社長を涙ぐませた農家さんのふるまいとは? 開発秘話をお届けします。

光と音で威嚇 電気仕掛けの天敵

 滝川市が設置した2カ所ではそ…

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