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 「六本木の土地売却に協力を」。1989年に訪日したフィリピンのアキノ大統領が竹下登首相と会談した際、東京・六本木の旧大使館跡地が売れるよう力添えを頼む言葉が、外務省が23日に公開した外交文書にあった。農地改革を掲げていたアキノ政権は、地主から農地を買い上げる財源の確保に躍起だった。

 約3180平方メートルの跡地は港区六本木5丁目にあり、58年に比政府の所有地となって大使館が置かれた。75年ごろに新大使館が渋谷区南平台町にできると旧大使館は放置され、地元で「お化け屋敷」と呼ばれることも。89年1月にアキノ大統領が売却を決め、日本で競売にかけられることになった。

 バブル景気の当時、この都心の一等地の評価額は2億ドル(約260億円)を下らないとみられ、「800億円」との声すらあった。アキノ政権は高値で売却して農地改革の主要財源にと期待。公開入札が1月30日に始まり、落札者決定を4月に控えていた。

 2月の「大喪の礼」で来日した…

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