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 プロ野球の広島カープが運営する野球学校「ドミニカカープアカデミー」が、1990年にドミニカ共和国に開校して今年で30年。外務省が23日に公開した開校前年の両国の会談記録では、アカデミーを日本とドミニカの架け橋にと期待されていた様子がうかがえる。

 89年2月の「大喪の礼」に参列したドミニカのモラレス副大統領と、宇野宗佑外相が会談。冒頭、宇野氏から参列やドミニカ政府の服喪に対して謝意を伝えると、モラレス氏は昭和天皇の崩御に弔意を示した。

 話題が両国の投資関係の強化になり、モラレス氏がドミニカの観光への投資が有望と述べると、宇野氏は「広島カープが野球学校を設立するので、カープファンが続々とドミニカに行くようになるかもしれない」。和やかな雰囲気の中、両国の関係をもっと強めようと語り合った。

 それから30年、カープアカデミーは中南米の若手有望選手を育成し、カープの助っ人として日本へ送り込んできた。その中には、後に大リーグ・ヤンキースの主力となったアルフォンソ・ソリアーノ選手などもいる。今年12月、アカデミーは日本とドミニカの相互理解に貢献したとして、外務大臣表彰を受けている。(杉浦達朗)