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 新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで迎える年末年始。新年の初詣をどうすればよいのか。各地の神社やお寺は正月三が日の集中を避けるため「分散参拝」を呼びかけるが、歴史を振り返ると、「正月のお参りはそもそも分散型だった」と話す専門家もいる。コロナ禍の下での初詣のあり方を占ってみると――。

拡大する写真・図版初詣でにぎわう大阪市の住吉大社=1933年1月1日撮影

 例年、正月三が日に各地の有名な社寺に数百万人もの人が詰めかける現在のような「初詣」はそもそも、いつできたのか。

 「伝統的な正月の風習のように思われますが、鉄道が発達し、近代的な生活が広まった明治時代に始まった新しい風習です」

 そう話すのは、『初詣の社会史』(東京大学出版会)の著書がある平山昇・神奈川大学准教授(日本近代史)だ。

 平山さんによると、もともと江戸時代までは地方では元日は出歩かず、家や地元の神社にこもり、年神様をお迎えする「年ごもり」の風習があった。

 一方、江戸などの都市部では江戸後期になると、その年の恵方にある社寺に参拝する「恵方参り」や、21日の初大師や28日の初不動のようにそれぞれのお寺や神社の1年の最初の縁日に参拝する「初縁日参拝」がなされるようになった。

 「いつどこにお参りするかというルールが重視され、正月のうちに自然と分散されていました」

鉄道は「アミューズメント」だった

 それが劇的に変わったのが、鉄…

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