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 【鳥取】電熱ペンやはんだごてで木に焦げ目をつけて、絵や模様を描く「ウッドバーニング」。鳥取県内でもあまり知られていない技法を使い、客が望む記念品や誕生祝いなどを作る事業を、岩美町岩井の造園業者「緑風園」が始めた。

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 結婚写真、著名人の顔、愛着のある車・バイクなど希望する図柄を選んでもらい、カーボン紙を利用してケヤキやヒノキに転写。はんだごてで線をなぞったり、それを斜めにして線を太くしたりして描く。「手作業なので、優しく温かみのあるタッチを表現できる」と緑風園代表で1級造園施工管理技士の山口和則さん(72)。

 山口さんは数年前、はんだごてで写経を書いている人の話を聞き、絵を描いてもおもしろいのではないかと思ったという。はんだごてで板に七福神などを繰り返し描いた。優しい線が作り出せることに魅力を感じ、事業化を思い立った。

 作業は敷地内に構える「森と緑と風工房」(0857・72・1942)で進める。一つ5千円から。利用者自身に描いてもらう体験も考えている。山口さんは「近くに岩井温泉がある。ここまで来ていただければ地域が盛り上がるのではないか」と話す。

 長女の真琴さん(42)もこの事業に加わる。ウッドバーニング歴は約3年。「おもしろそう」と思い、始めた。自分なりに工夫して腕を磨いてきたという。「(利用客と作り手の)思いを形にして届けられればと思っています」

 電熱ペンのメーカーが中心になって20年ほど前に設立した日本ウッドバーニング協会(東京)によると、認知度は上がってきていて、作家も趣味でする人も増えてきている。独学で取り組む人も多いという。(石川和彦)

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