受けるか、受けぬか、待つべきか――。新型コロナウイルスのワクチン接種が世界で徐々に始まっている。接種が始まった外国に住む日本人の間では、混乱を終わらせる希望の光という見方がある一方、短期間で開発されたワクチンの安全性への不安の声も多く聞かれる。
拡大する保管用の冷凍庫から出して解凍中の、ロシア製の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」=2020年12月10日、モスクワ、石橋亮介撮影
8日にワクチン接種が始まった英国。米製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンが使われている。同社は18日、このワクチンの製造販売の承認を日本の厚生労働省に申請した。安全性が確認されれば、日本国内でも接種が予定される。
英国政府によると、最初の1週間で約14万人が接種を受けた。国営の国民保健サービス(NHS)に登録していれば、英国内に住む外国人も対象になる。まずは80歳以上の高齢者や介護施設の入所者、医療・介護従事者らが優先されるため、日本からの駐在者に順番が回ってくるのは数カ月先になる見通しで、企業側も駐在員も多くは様子見だ。
ある男性会社員(50)は「順番が来たらすぐ受けたい。今はいつ感染するか分からず、みんなが互いに疑心暗鬼。不安を抱えながら地下鉄に乗り、ついたてを隔てて同僚とやりとりする気味の悪さを早くなくしたい」と話した。別の男性会社員(33)は「最初には受けたくないが、駐在期間が残り少なく、ワクチンを接種すれば遊びに行けるようになるなら打ちたい」。
一方、「ワクチンは普通10年…
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朝日新聞国際報道部