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 【和歌山】第73回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ=朝日新聞社など特別協力)が、23~29日に東京で開かれる。県内から男子は和歌山工(4年連続6回目)、女子は和歌山信愛(15年連続22回目)が出場する。全国の舞台で活躍を誓う。(西岡矩毅)

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 昨年のウインターカップ初戦は、強豪の明成(宮城)だった。第1クオーターは5点差で競り合うなど互角の展開だったが、後半に差を広げられた。

 松下一成主将(3年)は「全国のレベルの高さを感じた。そこでまたプレーできることがうれしい」と練習に熱が入る。エースの夏原陽平選手(3年)も去年の明成戦に出場。40分間フルでプレーした。「正確なシュート、素早いドリブルが自分の課題だとわかった」と振り返る。

 高校生活、最後の1年を駆け抜けようと思った矢先、新型コロナウイルスの影響で休校になった。その期間は、松下主将が声をかけ、2日に1回、10人程度が近くの砂浜に集まった。不安定な地面での短距離ダッシュや長距離ジョグで足腰を鍛えるなどして、再開に向けてトレーニングを積んだ。

 和歌山工の強みはコート上の5人の息の合ったコンビネーションだ。全員が走り、味方のマークを外すために体を張る。土橋寛己コーチは「身長が高くないうちが勝つにはチーム全体で戦うしかない」と話す。

 今大会1回戦で高松商(香川)を破ると、2回戦は明成との勝負になる。松下、夏原両選手とも「明成と互角にやり合うまでに成長したところを見せたい」。これまでのウインターカップは全て初戦敗退。まずは悲願の1勝、そして明成戦へ、だ。

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 モットーは「走る、声、泥臭さ」。「自分たちは背が小さいので、とにかく動いて引っかき回す。お猿みたいですよね」と佐本優帆主将(3年)は笑う。

 コロナ禍で夏のインターハイが中止になったことに「全てが狂った」と佐本主将。例年なら春から夏の大会前は緊張感のある練習になる。「そこで1年生も集中して、みんなが成長できる時だった」

 今年はその空気感を自分たちで作り出そうと、佐本主将はチームメートに厳しい姿勢を見せて、練習も学校生活も臨んだ。宮本浩次コーチは「精神的にもチームを引っ張ってくれる存在。するどいドリブルからのシュートが得意でまさにエース」と評価する。

 佐本主将は「みんながそれぞれの役割を果たしてくれるからプレーが成り立つ」と語る。

 スリーポイントが持ち味の藤原楓華選手(3年)やリバウンドをしっかり取る小脇羽奏選手(3年)らがそろう。相手にプレッシャーをかけ球を奪う司令塔で副主将の阿部真子選手(3年)は「本番ではみんなのいいところを引き出したい」。

 宮本コーチは「本当に今の3年生はよくやってくれている。下級生のよい見本。最後の全国大会を思いっきり楽しんでもらいたい」と話す。ウインターカップでの最高成績はベスト16。選手たちは「目指すはベスト8。先輩たちの記録を抜きたい」と意気込む。

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