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 イタリアのコンテ首相は18日、24日から1月6日までの年末年始の大半の日を対象に全土でロックダウン(都市封鎖)を実施すると発表した。新型コロナウイルスの直近1カ月間の死者が約2万人にのぼっており、感染を食い止めるには大規模な行動制限が必要と判断した。

 発表によると、12月28~30日と1月4日を除く期間中は、生活必需品を扱う商店以外を閉鎖し、不要不急の外出を禁止する。飲食店は持ち帰り営業と宅配のみ認められる。一方で、クリスマスや元日に親族で集まる習慣を考慮して、同居している人以外でも2人までは自宅に招いてもよい、という例外を設けた。打撃を受ける飲食業者向けに6億4500万ユーロ(約816億円)の補償も打ち出した。12月28~30日と1月4日は、商店の営業と住んでいる自治体内の移動が認められる。

 記者会見したコンテ氏は「規制の強化は苦渋の決断だが、1月に活動を再開するために必要だ」と語った。イタリアでは新型コロナによる死者数が18日現在で6万7894人に上り、欧州で最も多い。1日に600人以上死亡する日が続いており、この1カ月間の死者数は2万人を超えた。コンテ氏は「イタリアは日本に次ぐ高齢化社会で、高齢者との同居が多いことなど様々な要因がある」と指摘し、感染リスクの高い人を守るために感染予防策を徹底するよう呼びかけた。(ローマ=河原田慎一)