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 クリスマスや正月を控え、年末年始の商戦がピークを迎えている。コロナ禍で旅行や帰省などが難しくなるなか、ケーキやおせちに「巣ごもり需要」が集中。店によっては売り切れるケースも出ている。

 阪急うめだ本店(大阪市)はクリスマスケーキの注文数が昨年より3割増え、製造に追われる状態だ。洋菓子「アンリ・シャルパンティエ」など約50ブランドの130種類を取りそろえるが、宅配用のケーキは受注可能な数量を超え、今月上旬に受け付けを締め切った。同店の広報担当者は「ネットからの予約が前年と比べものにならないほど伸びている」と話す。店頭販売でも一部で売り切れになっているという。

 関西でクリスマスツリーの貸し出しサービスを手がける京阪園芸(大阪府枚方市)には今年、例年の1・5倍の問い合わせがあった。マンションや個人で使いたいという依頼が増えたといい、11月下旬には受注が上限に達したという。

 おせちも人気だ。近鉄百貨店では、9月から12月中旬までのおせちの売上高が前年の同じ時期と比べて11・2%増えた。特に売れているのは1~2人用の商品で、同3割超の伸び。少人数で食べきれる点や、小分けにしやすい点が受けているという。おせち以外にも、かに鍋やすき焼きなど迎春用の食品の売れ行きが良く、広報担当者は「自宅で豪華な食材を楽しむ方が増えているようだ」と指摘する。用意した商品の半数がすでに品切れで、例年を上回るペースという。

 巣ごもりの影響は、食品以外にもあらわれているようだ。スマートフォンで年賀状のレイアウトや注文ができるアプリを手がけるコネクティット(東京)によると、10~11月にかけてのアプリのダウンロード数や印刷の注文が例年より多いという。広報担当者は「会えない分、メッセージに気持ちを込めようという人が増えているのでは」とみる。(加茂謙吾)