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バンコクから吹く風(中)

 かっぱえびせんの人気とともに設立されて40年。カルビー・タナワット(タイ)で社長を務めるのは、有馬るねさん(46)。女性初のトップとして工場を含む社員500人を率いる。14あるカルビーの海外拠点で唯一の女性トップでもある。18年前に同社初の女性海外駐在員としてバンコクに赴任し、2度目の駐在で今度は社長に就いた。「小さいころ、印刷会社を経営していた祖母が働く姿にあこがれ、漠然と将来は社長というものになりたいと思っていた」

拡大する写真・図版カルビー・タナワット(タイ)社長の有馬るねさん=本人提供

 大学卒業後、1998年に入社。研究開発から公募で海外部門に転じ、バンコク行きをつかむ。日本人は数人だけ。赴任後に必死でタイ語を学んだ。役員会もタイ語だ。社員も管理職も役員も、男女は半々。仏教徒もムスリムもいる。「役員の年齢はトップの私が若い方から2番目ですし、属性による対立構造にならない」

 多様性(ダイバーシティー)の重視を掲げる企業として知られるカルビーだが、目標を明確にしたのは約10年前。社員は男女半々なのに、女性管理職は5・9%だけだった。「女性もスキルアップしてこそ真の総力戦ができる」。当時の経営者の強い意志を受けて、この間に20・4%まで増え、3年後に3割超を目指す。多様性の照準も女性の活躍から世代、国籍、雇用形態などさまざまな立場の社員の柔軟な働き方へと広がってきた。コロナ禍で、同社は一気に在宅テレワークを勤務の標準に変えた。

拡大する写真・図版カルビー・タナワット(タイ)社長の有馬るねさん(前列中央の茶色の服を着た女性)と社員の皆さん=本人提供

 有馬さんはダイバーシティー委…

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