野球とバレー。来年の東京五輪での活躍が期待される2競技の“エース”が、オンラインで熱い思いを語り合った。プロ野球中日の左腕・大野雄大(32)と、バレーVリーグサントリーの柳田将洋(28)。話はチームへの愛着や大黒柱としての心構えから、育ててくれた母への感謝にまで広がった。
大野は国内FA権を使わずに、3年契約を結んで残留することを決めた。柳田は欧州から日本へ復帰する際、迷わず古巣に戻った。
大野 入団した時は肩をけがしていて、全く投げられない状態だった。それでもドラフト1位で指名して頂いた。その時の恩をまだ球団に返せていないというのが一番の思い。もっともっとドラゴンズを勝たせていかないといけない。最近はBクラスが続いていて、なかなか勝てないチームだった。強いドラゴンズを好きなファンの方が多い。もう一回強いドラゴンズを見せたい。
柳田 最初は社員としてサントリーに入って、プロになってヨーロッパにチャレンジした。その時、チームが契約体系を変えるのを快く受け入れてくれたのも、今の自分がある大きな要因。海外で力をつけて戻ってきたら、まずはサントリーで結果を出したいという思いがあった。常に明るいチームで、攻撃的なカラーが強い。自分に合っている。
それぞれ所属チームの大黒柱。周りに与える影響にも気を配る。
大野 吉見一起投手という大先輩、大投手がいて、少しでも近づきたいと思いながら、日々過ごしてきた。実力だけじゃなくて、普段の行動、練習に対する姿勢が素晴らしいので、みんながついて行こうという気になる。僕はなかなか成績を残せなくて、引っ張れなかった。今年良い成績を残していく中で、後輩から「どんな気持ちで常にいるんですか」と聞かれるようになった。だんだん自分も理想としていた投手像に近づいてきたのかな。色々見られていると感じる。
柳田 去年はコートに立てない時間もあった。周りに気を配り、プレー以外で何ができるか探しながら、チームにプラスになることを常に心がけて行動していた。エースとしては、常にボールを呼ぶ姿勢、点を取る意識をどの選手よりも持つようにしている。僕が若い時、日本代表では清水邦広選手(パナソニック)が背中で引っ張ってくれた。苦しい時には、常に点を取って、プレーで存在感を出していた。本当に頼りになる大先輩。僕もそういう選手になりたい。
日本代表歴の長い柳田に、大野がたずねた。
エース対談は佳境へ。試合でのメンタリティー、大野投手のツーシーム、母親への思い、と話は尽きません。そして7分間の本編動画は記事後半に。ドラゴンズ愛に満ちた特集ページ、柳田選手のまとめページもあります。対談の模様は、紙面では12月23日の朝刊に掲載されます。
大野 年齢が僕よりも四つ下な…
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