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 国内最長の飼育記録を更新していた仙台うみの杜水族館(仙台市)のヨシキリザメ(推定4歳)が15日、死んだ。鮮やかな青色が特徴で「世界一美しいサメ」と称されるものの、ストレスに弱く、そもそも飼育例は全国でもまれ。飼育日数は873日間に及んだ。

 同館が17日に発表した。ヨシキリザメは三陸沖で水揚げされる代表的な魚で、フカヒレやかまぼこの原材料として知られる。地元でなじみが深いことから、2015年の開館以来、飼育に取り組んできた。ただ、環境の変化に弱いため水槽に移して1日で死ぬこともあったといい、これまで30匹近くの飼育で試行錯誤を重ねてきた。

 今回のヨシキリザメは18年7月から飼育を始めた。飼育員が泳ぎ方や傷の有無などを日々観察し、30段階の水流の向きと強さ、エサの量や質などを調節。19年4月、当時の国内最長記録(252日間)を更新し、以降も優雅に水槽を泳ぎ続けた。この2年半で、体長は持ち込まれたときの倍以上となる114センチにまで成長した。

 今年7月中旬から遊泳の姿勢が乱れるようになり、血液検査の結果、脱水症状が見られたという。要因となる胃炎や感染症を疑って獣医らが継続的に投薬治療などをしてきたが、15日午後5時に息絶えたという。

 同館は「詳しい死亡原因を検証し、今後の研究・飼育展示に役立てていきたい」とコメントしている。(大宮慎次朗)