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 米軍統治下の沖縄で起きた「コザ暴動」。今、生まれる何十年も前の出来事と向き合う若者もいる。

コザ暴動
1970年12月20日未明。米兵による交通事故をきっかけに通行人や住民が米軍関係者の車両を次々と転倒させ、火を放った。

 「紙切れ1枚ですまされた死」。琉球大学4年の前原洸大さん(22)=沖縄県北谷町=は祖母や母から、曽祖父の死について、そう聞かされて育った。

 生まれる21年前、リヤカーを引いて自宅近くを歩いていた曽祖父は、トラックにはねられて死亡した。ヤギの畜産業を営んでいて、エサの草を採りに山へ向かう途中だったという。65歳だった。

 運転手は24歳の米兵。沖縄は日本に復帰して5年2カ月が経っていたが、その米兵が日本の法律で裁かれることはなかった。日本政府から後日届いたのは、損害賠償手続きの連絡先を記した1枚のビラだった。

 米軍基地は生活を脅かす存在だ。自然とそう思うようになった。だから「コザ暴動」にはあこがれにも似た思いがあり、卒論のテーマに選んだ。しかし、調べるほど混乱した。

 「沖縄人だってやるときはやる…

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