ドイツで修業 肉屋をオープン 阪本晃一さん

西江拓矢
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 阪本晃一さん(38)は、和歌山県かつらぎ町の花園地区に野生のイノシシ、シカなどのジビエを扱う肉屋「メツゲライ サカモト」を今月、オープンした。ドイツで食肉加工の修業をして、職人の国家資格「ゲゼレ」を取得。メツゲライは、ドイツ語で肉屋の意味だ。

 大阪府和泉市出身。保育士として働いていた9年前、研修で訪れたドイツでたまたま目にした現地の肉屋。店先に肉やソーセージがぶら下がり、職人自ら解体、加工するスタイルに、「自分もやってみたい」と強く心を動かされた。保育士の仕事は好きだったが、一方で、何か新しいことに挑戦したいとの気持ちもあった。ドイツへ渡ることを決心。2014年から約3年半、肉屋で働きながら、資格の学校に通い、技術や肉に関する知識を身につけた。

 日本での起業を目指して17年8月に帰国。ドイツのように解体から関わりたいと、ジビエに着目していた。出身地にも近く、ジビエに力を入れる県内の解体処理施設に通い、約2年間、みっちりと技術を学んだ。18年7月からは、鳥獣被害に悩み、ジビエの活用を目指していたかつらぎ町の花園地区の地域おこし協力隊員として活動を始めた。

 猟師から連絡を受けると、現場へ行って自分でとどめを刺す。内臓をとり、皮をはぎ、肉にし、加工する。今は、ジビエとソーセージなどを販売しており、ペット用のシカ肉ジャーキーなども作った。来年にもジビエを中心にした料理を提供する飲食スペースを設ける予定だ。狩猟や解体を体験できる教室も開きたいと思っている。「店を人が集う場所にして、地域おこしの歯車の一つになりたい」(西江拓矢)

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