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 最近、サウナが注目されている。マンガやドラマの影響もあり、愛好家「サウナー」も増えているらしい。寒さで足先が冷え、寝付けない夜が続く中、リラックス効果のほか冷え性にもいいと聞き、記者(24)が新潟県内のサウナを巡ってみた。(緑川夏生)

 まず訪れたのは、本場フィンランドに近いサウナが体験できる「日帰り温泉 じょんのび館」(新潟市西蒲区)。

 同館の「森のサウナ」には、室内の隅に石が積まれたサウナストーブがある。高温に熱せられた石に水をかけ、発生した蒸気で室内を暖める「ロウリュ」を繰り返すのがフィンランド式だ。水は5分おきに自動でかかるが、本場のように手でかけることもできる。

 運営会社「関越サービス」の温浴事業部統括マネジャー石添政子さん(47)がおすすめする入浴法は「サウナ10分→水風呂1分弱→外気浴10分」。これを3回繰り返すことで、体がリラックスし「ととのう」状態になるという。教えてもらった通りに試してみた。

 まずはサウナ。高温にならないよう3段ある1段目に座った。そのためか、それほど熱さは感じない。目を閉じると、熱せられた石から蒸発する水の音が心地良く響く。全身にじんわりと汗がにじみ、あっという間に10分が過ぎた。

 次は同館の目玉・角田山の地下水掛け流しの水風呂へ。全身を均等に冷やすには、頭まで水につかり体を浮かせるといいという。水温は11・7度。シャワーで汗を流し、足から慎重に入る。全身を刺すような冷感が襲い一瞬息が止まった。めげずに頭まで沈めた。かき氷を食べた時のような頭痛の数十秒後、全身から冷たさが消えた。約1分たって外に出ると、不思議と寒さを感じなくなっていた。

 最後は外気浴。ベンチに座り目を閉じる。手足の先まで体の熱が冷めていくのがわかる。これを3回繰り返すと、体の力が抜け、何とも言えない感覚に。これが「ととのう」ということか。

 県内には、他にも気になるサウナがある。

 三条市の「いい湯らてい」は、4種の低温サウナがあり、外気浴で絶景を眺められる。いずれも40~73度の低温だが、湿度は高め。その一つ、光と音の演出が味わえる「ウォーターセレモニーサウナ」を体験した。湿度は約30%で、65・5度の低温とは思えないほどの熱に包まれる。露天風呂の脇にあるベンチで外気浴をすると、八木ケ鼻と五十嵐川を眺めることができた。

 佐渡市では9月に蔵を改装したサウナが登場。ゲストハウス「ホステルパーチ」のオーナー・伊藤渉さん(39)が、リラックスできる温浴施設をつくろうと、物置となっていた蔵を改装した。広さは約24平方メートルで、最大8人が入浴でき、男女共用で水着で入る。不要になった市産の木材を使った薪ストーブで暖める。室温は100度前後で、湿度は50~55%。サウナストーンに水を掛けて温度を調整できる。島外からの観光客やサウナでの懇親会をする団体客らが訪れたという。「サウナ好きの交流の場にしたい」と伊藤さん。

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 日本サウナ学会の代表理事で、毎日サウナに入るという「サウナー」医師の加藤容崇さん(37)に、効能や注意点について聞いた。

 サウナに入ると、リラックスした「ととのう」状態になれるのは、自律神経を調節し安定させるためと考えられる。室温と外気温の寒暖差で乱れやすくなる冬場には、冷え性などの改善にも役立つという。

 サウナは、脳や心臓、血管の病気の予防につながるとも考えられており、心筋梗塞(こうそく)や認知症のほか、うつ病などの精神疾患の予防が期待できるとの報告もあるという。

 おすすめの入浴法は「サウナ→水風呂→外気浴」を3セット。サウナと外気浴は5~10分、水風呂は約1分。ただ、あくまで時間は目安。「ふらつくなど体調に異変があった場合は無理をしない」。体力に自信のある人は、サウナ退室の目安に心拍数を測るのも効果的だ。

 体調不良や二日酔い、基礎疾患のある人、妊娠初期や臨月の妊婦は、脱水などの危険もあるので入浴は避けた方がいい。

 入浴時の注意点は、こまめな水分摂取。1回のサウナで0・5リットル~1リットルの汗が出るとされる。外気浴の際にコップ2、3杯の水を飲むといいそうだ。

 コロナ禍での感染を避けるには、手洗いやうがいのほか、入浴中の会話は控え、隣の人と間隔を空けることが大切だ。感染対策をしている入浴施設を選ぶことも重要という。

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