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日曜に想う

 早々と離れかける民心を気にしつつだったか、どこか侘(わ)びしいご機嫌取りに見えた。菅義偉首相がインターネット番組に生出演して「こんにちは。ガースーです」とやった、あの自己紹介である。

 「ガースー」とはネット上などでの菅氏のニックネームという。ゆるい笑いを浮かべての冗談口調は、新型コロナウイルス感染が急拡大のさなかだけに、失笑や呆(あき)れを通り越して批判を呼んだ。

 生出演は11日にあった。テレビニュースでその場面を見て、思ったのは沖縄のことだった。政府が地元の民意をかえりみずに辺野古の海への土砂投入を強行して、14日で2年になることは頭の中にあった。反対を続ける人たちはこの「ガースー」をどう聞くだろうか、と。

 2年前の8月、埋め立てを拒んできた沖縄の翁長雄志知事が亡くなった。10月には県民葬があった。基地問題で対立した当時の菅官房長官が安倍晋三首相のあいさつを代読した際、「帰れ」などと激しい声が飛んだのは記憶に新しい。

 在任中の翁長氏は、沖縄の苦難の歴史への理解を切々と政府に求めた。しかし菅氏から返ってきた言葉は「私は戦後生まれなものですから、歴史を持ち出されたら困りますよ」というものだったという(翁長雄志著「戦う民意」から)。

 歴史をこのように言う人が総理大臣であることは、覚えておきたいと思う。

本土の民主主義への失望

 歴史に関連して話を続ければ、きょう12月20日は、沖縄史に刻まれた「コザ暴動(騒動)」から50年になる日である。

 戦後の沖縄に18年間だけ、「…

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