安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」の前日に開いた夕食会の費用を安倍氏側が補塡(ほてん)していた問題をめぐり、自民党の森山裕国会対策委員長は20日、安倍氏が国会で説明する場を設ける場合、野党が虚偽の答弁をした場合に偽証罪に問われる証人喚問などを求めていることに、「なじまない」などと否定した。
訪問先の熊本市で記者団に答えた。森山氏は安倍氏の国会での説明については「(安倍氏)本人が前向きな発言をしている。しっかり受け止める」と述べ、前向きな意向を示した。
一方で、野党が求める証人喚問や、予算委員会への参考人としての招致には否定的な考えを示し、通常は非公開の議院運営委員会の理事会の場が「一つの考え方ではある」と語った。説明の場を公開するかどうかについては「(検察の方針が)何も示されていないので、議論はまだ後の話だ」と述べ、明言しなかった。
自民は、夕食会の補塡問題をめぐる東京地検特捜部の捜査が一区切りついた後、年内にも国会で説明の場を設けることを検討。安倍氏も18日、記者団に「誠実に対応したい」と述べ、要請があれば応じる考えを示していた。(清宮涼)
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